Vol.19さよなら若手の世界線、学ぶ人と学ばない人の30代からの現実
あなたは年齢が20代と30代では世間の扱いが変わると感じたことはありますか?
私自身、20代はお客さまや上司から「まだ若いから」と温かく見守られていたことに、後になって気づきました。
けれど、その20代も気づけばあっという間に終わり、30代に入るころには空気が一変しました。
自分自身の気持ちは変わらなくても、誰も若いからとは言ってくれません。
世間の評価が「可能性」から「なにができるか」に急に変わったんです。

いま、私は採用やマネジメントの立場にいます。
20代にはどんどん学んで吸収していってほしいと思いますが、30代にはこれまでの学びをどう活かしてくれるかに注目します。
30代を採用するときは即戦力を期待しますが、早く仕事に慣れてほしいという意味ではありません。
リーダーシップや課題解決力など、チームにプラスαをもたらす存在として期待される。
それが30代に求められる力です。
どんな企業でも、30代の求職者から「どんな教育をしてもらえますか?」と質問されたら、少し違和感を覚えるかもしれません。
もちろん学びは一生必要なものですが、30代にはそれ以上に培った力をどう活かすかが、面接の場では問われる気がします。

人生は20代で決まる
私も20代の頃は、お金も実績もない代わりに、時間だけはありました。
だから徹底的に学べた。
ところが30代では仕事の責任は増し、状況は大きく変わりました。
人によっては結婚や出産、子育てによって、自分に使える時間が限られるのもこの時期です。
振り返ると20代というのは、人生の中で最も貴重な「時間」という資産が潤沢にある時期だったんです。

すごくドキッとするタイトルですが、「人生は20代で決まる」という本をご存じですか?
20代のうちに仕事・キャリアにおける土台を築く、すなわち勉強することが大切で、逆に「今は好きに遊べばいい」「まだ若いから適当に」という考えを戒めています。
仕事、恋愛、将来設計が形作られる20代が、後の人生に大きく影響するというのです。
貴重な時間という資産を、将来の自分に投資するべき期間だと。
年齢を重ねたら経験値を活かす
だからといって、すべての40代・50代がもう遅いかというとそういうことではありません。
失った時間は取り戻せませんが、「もうあまり時間がない」という感覚が、むしろ決断力を生むと思うんです。
今日が人生でいちばん若い日。
ぜひ、学びの行動をしましょう。
大切な時間をどう使うか。
あなたもキャリアをつくる学校で行動を起こしませんか。
それでは、また。
勉強し続ける50代
野田恒徳