Vol.20あの時の一冊が、サービス誕生のきっかけに
最近、当社で窓リフォーム専用サイトを公開しました。
ありがたいことにリリース直後から多くのお問い合わせが入り、ひと安心しています。
この結果は、Web担当と制作会社の質の高い仕事があってこそ。
私は制作には一切関わっておらず、あらためて皆さんの仕事に感謝しています。
ただ一つ、自分がやったのは「窓リフォームに本腰を入れよう」と判断し、方向性を示したことです。

レッドオーシャンでも勝負できると判断した理由
じつは、当社の断熱事業では、窓はあくまで追加メニューのような位置づけでした。
そんな中で、今年読んだ本の文章に気づきがあったのです。
「ニッチではなく、成功の可能性があるマス市場を狙え」
マーケティングのセオリーを覆すような言葉でしたが、なぜか納得できた自分がいました。
そして、読み進めながら自社ができることを考えていると、「これは窓なのでは」と直感したのです。
しかし、窓リフォームは競合の多い、いまさらな市場です。
ましてや、断熱材工事に「窓も一緒にできる断熱専門店」というニッチな立場だからこそ、お客さまに選ばれている。
失敗する理由を考えるとキリがありません。
それでも最近は「窓だけをリフォームしたい」という依頼が一定数あることに、私は注目していました。
このひらめきは偶然ではありません。
書籍からヒントを得るだけでなく、日頃からお客様の動向を感じとり、過去の学びの積み重ねによって判断したのです。

経営とは「どこで勝負するか」を決めること
何をやるかを決め、やれないことをやれるようにするのが経営です。
売り上げ低下で、事業を立て直すのは経営ではなく、執行です。
「世の中の経営者は、経営ではなく執行ばかりやっている」
経営と執行の違いを若い頃に知ったことで、自分の得意分野を磨き、役割を遂行する知識が身につきました。
あの頃の読書習慣が、断熱や住宅診断の新規事業開発に繋がったのです。

キャリアは学び続ける人にだけ開かれる
何気ない一冊の本から判断が変わることが、いまだにありました。
その判断が事業を動かし、周囲の力を引き出し、新たな成果につながることも。
読書はキャリアをつくる強力な武器になる。
あらためて強く感じる経験でした。
それでは、また。
キャリアをつくる学校
野田恒徳