野田です。
どの企業でも研修をすると、その効果を証明することが経営層から求められます。
でも、研修をしたからといって、次の日に急に売り上げが上がるわけではありませんよね。

私はわずか１年前、人材開発について全く知識がありませんでした。
じつは「研修なんてやっても意味はない」と完全否定派だったんです。

人材開発は利益に貢献するのか

「研修否定派」だった私の考えを変えるきっかけになったのが、
中原淳さんの「人材開発・組織開発コンサルティング」という書籍の一文でした。

「人材開発はまず現場の管理職と従業員の行動変容を導き、それらが戦略と同期することを通して間接的に利益に貢献する」

この「間接的」というのがポイントです。
詳しく解説すると長くなるのでやめておきますが、この考えが大変腑に落ちました。

つまり、人材開発は「やったらすぐに効果が出るもの」では無いということ。
でも、利益に貢献しないわけでもありません。

学びたくない社員たちにも、学ぶ大切さに気づいてほしい

テオリア社員は、そもそも誰も「学びたくない」という、人材開発以前の課題がありました。
だから畑を耕すように、まずは学びの風土を醸成しようと「キャリアをつくる学校」をつくったんです。

どうせすぐには効果が出ないのなら、「テオリアの人材育成も長期視点で考えよう」と割り切って考えることができました。

正直言えば、これは実験です。
社員のためだけにwebサイトをつくり、社員みんなで自由に構築していく人材育成制度。
これまでの当たり前をちょっと疑ってみたい人には、きっとおもしろい場所になるはずです。