Vol.25相談しても動かない人
コンサルタントがよく口にする、少し皮肉めいた、しかし否定できない話があります。
セミナー講師に「なぜ、重要なネタをこんな大勢に公開してしまうのか?マネされて損をするのでは」と質問が投げかけられました。
すると講師は「この数百人のなかに、実行する人は一人いるかいないかだからです」と答えました。

同じような私の体験です。
先日、同業の社長さんとお話しする機会がありました。
弊社のWebサイトやYouTubeを見てくださっていて「Web集客について教えてほしい」と相談を受けたんです。
じつは、同じように相談をいただくことは何度もあるのですが、ある共通点があります。
それは、具体的なアドバイスをしても、実際には動かないということです。

テクニックよりも姿勢が大切
以前、ある社長さんに「サイトには社長の顔を出すべきです」とお伝えしたことがありました。
安心と信頼を訴えながら、自分の顔は出したくない。
その矛盾に違和感を覚えたからです。
厳しい指摘をしたのには、もう一つ理由がありました。
自分は嫌だと言いながら、社員の顔は掲載していたからです。
経営者としての姿勢や覚悟に疑問を感じました。
それでも、そのアドバイスが実行されることはありませんでした。
社長という立場になると、周囲から耳の痛い指摘をされることはありません。
もしかしたら、気分を害したのかもしれません。

人生のハンドルを自ら握る
素直に受け入れることができない以外に、実行されない理由で感じるのは「自分には難しい」と受け止めて終わってしまうパターンです。
これは経営者に限った話ではなく、今の時代を生きる私たち全員に言えることかもしれません。
これからの世の中、WebやAIの知識を避けて通ることはできません。
もちろん、それらを完璧に使いこなせなくたっていい。
実務は得意な人に任せたり、外注することだって可能です。
ただ、知識がないと誰かに言われた通りにするしかなくなってしまいます。
私がキャリアをつくる学校を開校した一番の理由は、会社を強くしたいからではありません。
社員の皆さん一人ひとりに、自分自身の人生を経営するオーナーになってほしいからです。

未来の自分に選択肢を増やしておく
キャリアをつくる学校で、業務とは関係のない学びに触れる機会をつくっているのは、皆さんが進める選択肢を増やしてほしいのです。
「自分には関係ない」とフタをしてしまうのではなく、「ちょっと知ってる」という状態になる。
それだけで、自分の未来を自分で決める力、つまり「人生の経営力」はぐんと高まります。
会社のためではなく、明日の自分の可能性を少しだけ広げるために、「ちょっと面白そうだから、触ってみようかな」
そんな素直な気持ちで、新しい学びに一歩踏み出してみませんか。
「あの時、行動してよかった」と思える5年後、10年後が来ると信じて。
それでは、また。
キャリアをつくる学校
野田恒徳